接続金具

 

 

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標準の接続金具は、

(写真左)
黒い部分、樹脂製 と

(写真右)
コの字の鉄線

を、はめ合わせ、緩んでこないように、この字の末端にある金具を引っ掛けてパチンと止めます。

1.まずは、ネジ化

接続金具の不便さを感じて、いち早くカスタマイズしていたのは、第一回ポタに参加していたsaigouさんでした。彼のアイデアは、両側からネジを立て、ローレットナットを回すことによって、ネジ同士を固定するというものでした。
 標準のものより、シンプルで、慣れてしまえばすばやく行なえるので、しばらく私自身も使ってみて、MC−1ショップのオプションとして採用させてもらいました。

このネジ化の難点は、以下のようなものがありました。

@取付位置がシビア
A非接続時、ローレットナットを紛失する場合がある。

真ん中のローレットナットを回すと、ネジ同士が固定される。
ある程度の慣れが必要だった。

特に@取付位置がシビアである為、MC−1のロットが変わった時に、穴の位置が合わなくなってしまい、販売を中止しました。

2.EZ-UPとの出会い

2005年の東京国際自転車展で、韓国のEZ-UPという自転車に出会いました。この自転車の接続金具は非常に使いやすく、MC−1に流用することを考えました。

どこが使いやすいかというと、

@取付はワンタッチ
A取り外しも、レバーを引くだけでした。 

3.機構の分析、オフ会目指して試作

2006年春、MC-1用オプションとして、オプションの開発に着手しました。まずは、EZ-UPの接続金具を取り外して各部のサイズを計測、図面を書きました。
オス側、メス側の取り付けは、EZ-UPはハブの軸でしたが、MC-1では、現在の取付金具が付いている位置で検討しました。

私のMC-1の取付では、うまくいっていました。

オフ会では、きっと評判を呼ぶのだろうと、楽しみにしていたのですが、、、。

4.オフ会での装着、問題点の発覚

完成した試作品を持って、オフ会へ持参。色々な方の自転車への装着を試みました。そこで発見した問題点は

@ロットによって、そのままでは装着出来ない。
Aメス側のサイズが大きく、ハブのクイックに干渉する。

ただ、振動に対しての固定部の強度について、検証出来たことは、大きな成果でした。

5.サイズのコンパクト化

サイズのコンパクト化に着手、図面を書き直し、再度試作しました。

上が、オフ会に持参したサイズ
(メス側で直径36mm)。

下が、コンパクト化したサイズ
(メス側で直径25mm)

6.軸に取り付ける方法を検討

ロットによる違いを吸収する方法がないかと検討しました。そして、EZ-UPのように、ハブに取り付けたらどうだろうかと考え始めました。但し、MC−1は、折りたたみ時、厳密には軸が直線にならなく、10mmほど、ずれることが解かっていました。また、クイックレリーズである為、つまみ部分をローレットにする必要がありました。

上が、標準のつまみ。

これを、接続金具のメス側に交換します。

7.メス側の中心を10mmオフセット

最初、10mmのずれを吸収する為に、メス側の中心を10mmオフセットさせることを考えました。何故メス側かというと、ハブのクイック側だと、好きな向きに向けることが出来るからです。

この試みは、失敗に終わりました。原因は、オフセットするためにサイズが大きくなり、クイックのつまみとしては大きくなりすぎてしまうからです。

10mmのオフセットは、ハブのクイックのつまみとして回す時のバランスも今いちでした。

8.どういう金具を噛ませるか

結局、金具を噛ませるしかなくなり、どのような金具を噛ませるか考えました。私が書いた図面は、45度ずつ、8方向にオフセット出来るようにするものです。前タイヤの軸に装着する際、ネジを切るので、どの方向に向くか解からないというのが理由でした。

どの方向に向こうが、大体合うだろうという、浅墓な考え、、、。

まるで、レンコンみたいです。

9.個体差が、、、

噛ませる金具が完成して、装着したことろ、一台はうまくいきました。ところが、同じロットでも違う自転車になると、軸のずれが10mm以上であるものがあることに、気づきました。

10.結論

メス側を、現在ついているクイックのつまみと交換するのも、スマートではないし、個体差を吸収するのが、軸に金具を付ける目的だったのに、軸の位置に個体差がある以上、無理してハブに装着するのはナンセンスだという結論に達しました。

また、ずれが、どの方向に向くかは、考える必要がなくなるので、噛ませる金具の穴の位置を一方向にしました。また、距離も10mm〜20mmいけるように、長穴に変更しました。

 

真左側の穴を、本体に接続して、右側の長穴に、メス側の金具を装着します。

ちょっと解かりづらいですが、本体板から噛ませた金具がはみ出して、そこにメスの金具を装着しています。

写真のようなローレットも、結局は不要になります。

2006年8月6日現在、残っている事項は、噛ませる金具と、メス側の金具の形状を最終決定することだけになりました。販売まで、あと少しお待ちください。

2006年8月23日、いよいよ発売開始しました。

同梱品です。接続金具と、調整用金具、取付用ネジ、ワッシャのセットです。

接続金具(メス)のサイズは、25Φで
高さ21mm。材質はアルミで、見た目以上に軽量です。

調整用金具もアルミ製です。

オス側の装着は、既存のネジにワッシャを噛まして緩みにくくした上で、オスの接続金具を装着します。

メス側は、まず、調整用の金具を噛まして、

もう一方の穴に、接続金具を取付けます。

調整金具は、標準位置では、まっすぐに接続できない場合に使用するもので、ロットによっては、使用しないで接続可能な場合もあります。

各箇所、仮止めした状態で位置を合わせ、うまく接続出来たら、本締めします。


(写真をクリックすると、拡大します)

メス側の取付位置です。元の位置より10mm程、斜め前方に移動するため、踵にぶつかるのではないかと心配される方もおられるようですが、そういう方は、

@メスの金具ととオスの金具の取付位置を交換する。

A調整用金具をオス側に使用する。

などの方法で、調整ください。

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